高い利回りが期待できる人気米国ETF3銘柄の特徴や仕組みを詳しく解説します。最後までお付き合いのほどよろしくお願いします!
米国ETFとは?
投資信託の1種であり、米国の証券取引所に上場している銘柄を株式市場と同じように毎日、市場をリアルタイムで売買できるものです。(日本語で上場投資信託と言います。)
イメージとしては
上場→ETF
非上場→投資信託
米国ETFはNYダウやS&P500などの株式指数と連動するように運用されています。
人気の米国ETF(HDV・SPYD・VYM)
数多くある銘柄の中で特に人気のある銘柄を3社に絞りました。
それぞれの特徴や仕組みを解説していきます。
HDV
ブラックロック社が提供する高配当株ETFで、米国の財務優良企業の内、配当利回りが高く、財務健全性の強い75銘柄で構成され、配当や価格に安定感がある銘柄です。
SPYD
StateStreet社が運用する米国高配当ETFで、S&P500の銘柄で配当利回りが高い80銘柄の株価が指数化されたものです。
直近5年間の利回りは約4~5%を維持しており安定感があります。
VYM
米国の大手資産運用会社バンガードが運用しており、高配当ETF時価総額が大きく、高い配当金を出している米国企業の440銘柄以上で構成されたものです。
時価総額の大きい440銘柄以上に投資しているのでリスクを軽減できます。
3銘柄ともそれぞれ違った強みがあります。次はそれぞれの構成銘柄数、配当利回りなどを比較してみましょう!
構成銘柄の違い
3つの構成銘柄数を比較してみると圧倒的に多いのがVYMの442銘柄となります。
VYMの最大のメリットである時価総額が大きい442銘柄の大型株に投資しており、分散投資の効果が期待できリスクを軽減できます。
一方でHDVとSPYDは構成銘柄数がどちらも100銘柄以下であります。
しかしSPYDの80銘柄は保有割合がそれぞれ均等に組み入れられているため、安定性があります。
HDVの74銘柄はそれぞれ均等ではなく、一部の銘柄への保有割合が高く偏ってしまうため、リスクを軽減することが困難となります。
分散投資は投資の基本でVYMはその基準をしっかりクリアしているよ!
資産構成
資産構成を分析する際に注目してほしいのが、それぞれの業界が景気の変動に対してどのくらい影響や変動するのかが注目するポイントです。
ヘルスケア、エネルギーなどの業界は職種の幅が広く企業の業績が景気の変動に影響を受けにくいため、安定した業界だと考えられます。
逆に金融系や、不動産系、公益事業などの業界は、企業の業績が景気の変動に影響を受けやすいため、良い時と悪い時の波が激しくなります。
3つの資産構成から見てみると、景気の変動を受けにくい業界を中心に構成されるHDVが1番安定していると言えます。
業界によって景気の影響を受ける変動具合は全然違うので、投資前にきちんと銘柄ごとのポートフォリオの見直しておこう!
経費率の違い
経費率とは
ETFを保有している時に運用会社に支払われる費用です(純資産の総額に対して計算される)
3銘柄とも経費率が低めで仮に100万円純資産を保有しても年間での信託報酬は600円~800円と低コストに抑えれます。
長期運用するにはメリットが大きいです!
投資においてコストの低いものを選択するのがとても重要なポイントだから注意しておこう!
配当利回りの違い
3銘柄の中では、SPYDが4.82%と高配当な利回りになります。
SPYDはS&P500の銘柄の中で高配当な約80銘柄で厳選されているため、配当利回りが高くなっています。
SPYDの過去5年分の配当利回り
ここ5年間で4%から5%の高い配当利回りを維持しており、今後も期待が高まります!
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年間の配当金回数の違い
分配金回数は3銘柄ともに年に4回あります。
米国企業は日本企業と違い四半期ごとに決算があるので配当金の支払いは年に4回となります。
配当金が分配されるのは、3月、6月、9月、12月となります。
日本企業は配当金の回数が、年に1回か2回のところがほとんどなので、年に4回も配当金を受け取れる米国企業はメリットが大きいです!
まとめ
高配当株はつみたてNISAに比べ購入のタイミングや銘柄選択などやることが増えるので少し難易度が上がります。
しかしリターンとリスクを比べるとリターンのほうが大きい投資方法です。
投資をやってみようかな、今度この3銘柄に投資してみようかなと考えている方は、ぜひ記事を読んでいただき、参考にしていただけたらと思います。
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